犬の手作り食

手作り食を薦めるのには理由があります。

イヌ飯作りのきっかけ

きっかけは、我が家のトイプードル「ムゥ」が、ほとんどドッグフードを食べなかったことでした。

ムゥは、フードボウルに鼻を近づけて匂いを嗅ぐものの、しばらくするとそっぽを向いて、何事もなかったかのようにソファーへ戻っていく……。そんな日が続きました。

「そのうちお腹が空いたら食べるのかな?」と思いながらも、いろいろなフードを試しました。高級な缶詰、無添加のプレミアムフード、ふやかして香りを立たせたもの……。でも、ムゥはどれにも興味を示さず、「これは何?」と言いたげに一瞥したあと、プイッと見向きもしません。

「もしかして、ただの小食なのかな?」とも思いました。でも、お腹が空きすぎたのか、胃液を吐くことが何度かありました。さすがに「これはおかしい」と感じ、獣医さんに相談すると、

「トイプードルにはよくあること。食べなければお腹が空いて、いずれ食べますよ。餓死することはないから大丈夫」と言われました。

でも、私はその言葉をすんなり受け入れることができませんでした。

なぜムゥはここまでドッグフードを食べないのか?

そもそもペットフードって何なのか?

そんな疑問がどんどん膨らんでいきました。

ドッグフードって何?不思議な食べ物

よくよく考えてみると、ドッグフードというものは、驚くほど 「特殊な食べ物」 です。

主成分は肉のはずなのに、キロ単価が驚くほど安い。
パッケージには「栄養バランスが完璧」と書かれている。
賞味期限は数カ月~数年と長持ちする。
そして、犬は一生これを食べ続けても健康を維持できる……。

なんだか 「魔法のような食べ物」 です。

でも、ふと思いました。

「これって、本当に美味しいのかな?」

試しに、自分で一粒、口に入れてみることにしました。

……うん、美味しくない。

いや、それどころか 「何の味もしないし、ちょっと薬っぽい」。
素材の風味も感じられず、ただザラザラとした食感が残るだけ。

「あぁ、ムゥが食べたくない気持ち、ちょっとわかるかも」 と思いました。

私自身、美味しいものを食べる瞬間が何よりの幸せ。
だからこそ、ムゥが食事に興味を持たないのは、あまりにも寂しく感じました。

ムゥにとって「食べること」が ただの作業 になってしまっているのではないか?

そう思うと、「美味しい」と感じてもらえるご飯を作りたい、という思いが強くなっていきました。

犬のための手作りごはんを始める

「じゃあ、作ってみよう」

そう決心した私は、ムゥのために手作り食を始めました。

最初は「手間もかかるし、コストも高くつくだろう」と覚悟していました。でも、実際にやってみると、それほど大変ではなく、ちょっとした工夫で手間もコストも抑えられることに気づきました。

そして何より——
あれだけドッグフードを拒否していたムゥが、目を輝かせて飛びつき、夢中になって食べてくれたのです。

「食べてくれるだけで、こんなに嬉しいんだ……!」

本当に、涙が出そうなほど感動しました。

この時、ムゥはただ空腹を満たしたかったわけではなく、「美味しいものを食べる喜び」 を求めていたのだと気づきました。
人間と同じように、「香りや味を楽しみながら食事をしたい」 という気持ちがあったんだな、と。

「じゃあ、作ってみよう」と決心しました。

最初は手間もかかるし、コストも高くつくだろうと覚悟していました。でも、いざ作ってみると、意外にもそれほど大変ではないことに気づきました。ちょっとした工夫で手間は減らせるし、バランスに気をつければコストも抑えられる。

そして何より——あれだけドッグフードを拒否していたムゥが、目を輝かせて飛びつき、夢中になって食べてくれたのです。

「食べてくれるだけで、こんなに嬉しいんだ……!」

涙が出そうなくらい、感動しました。

ムゥは、ただ空腹を満たしたかったわけではなく、「美味しいものを食べる喜び」を求めていたのだと思います。人間と同じように、香りや味を楽しみながら食事をしたかったんだな、と。

ワンちゃんに豊かな食生活を送ってほしい

こうして私は、犬の手作り食にのめり込んでいきました。

その延長線上で生まれたのが 「モモまる」 です。
モモまるは、手作り食をもっと簡単に、効率的に取り入れられるように考えたフード。

でも、だからといって 「モモまるじゃなきゃダメ」 とは思っていません。

もし、手作り食を作れるなら、それが一番いい。
モモまるは 「手作り食を作る時間がない人のための手助け」 に過ぎません。

私は、ワンちゃんたちが 「美味しいものを食べる幸せ」 を感じられる食生活を送ってほしいと願っています。
そして、それを飼い主さんと一緒に楽しめたら、もっと素敵なことですよね。

 

追記:ムゥとの思い出

ムゥは2022年末、17歳を迎える直前に虹の橋を渡りました。

最後までモモまるをベースにした手作り食を食べ、特に大きな病気をすることもなく、穏やかに眠るように旅立ちました。

私が犬のご飯にこだわるようになったのは、間違いなくムゥのおかげです。

「キミを幸せにしたい」——その思いが、モモまるの始まりでした。

ムゥ、出会えてよかったよ。ありがとう。

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