手作り食にあたっての注意事項

手作り食にあたっての注意事項

犬に手作り食を与える際には、栄養バランスだけでなく、「犬にとって有害な食材」を避けることが非常に重要です。犬は基本的に雑食ですが、人間が普段食べているものの中には、犬の健康を損なう可能性があるものも少なくありません。

ここでは、犬に食べさせてはいけない食材を詳しく解説します。特に手作りごはんを考えている飼い主さんは、ぜひチェックしてください。

1. ネギ類(玉ねぎ・長ネギ・ニラ・ニンニク)

ネギ類(特に玉ねぎ)には、犬の赤血球を破壊する「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれています。この成分は加熱しても分解されないため、炒め物やスープに含まれている場合でも危険です。摂取すると貧血や嘔吐、下痢などの症状が現れることがあり、重症の場合は命に関わることもあります。

危険なポイント

  • 加熱しても有害成分が消えない
  • 体重1kgあたり10gの摂取で中毒症状が出る可能性
  • ニラやニンニクも同様に危険

代替食材:ビタミンやミネラルを補うために、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜を活用しましょう。

2. 香辛料・刺激物(唐辛子・わさび・コショウ・カレー粉)

香辛料や刺激物は犬の胃腸に強い負担をかけ、消化不良や下痢を引き起こします。また、強い刺激が胃の粘膜を傷つける可能性があるため、少量でも避けるべきです。

特に危険な食材

  • 唐辛子(カプサイシンが粘膜を刺激)
  • わさび(消化不良を起こしやすい)
  • カレー粉(スパイスが多く含まれ、胃腸への負担が大きい)

代替食材:風味をつけたい場合は、ごまや煮干し粉を少量使うと良いでしょう。

3. チョコレート・カフェインを含む食品

チョコレートに含まれる「テオブロミン」は、犬の中枢神経や心臓に悪影響を与えます。カフェインも犬の体にとって有害で、興奮状態や不整脈を引き起こすことがあります。

危険な食品

  • チョコレート、ココア
  • コーヒー、紅茶、エナジードリンク

代替食材:犬用のキャロブ(イナゴ豆)を使用したおやつがおすすめです。

4. 加熱した骨(特に鶏の骨)

加熱すると骨が脆くなり、噛み砕いた際に鋭く割れてしまいます。これが喉や胃腸に刺さり、消化器官を傷つける可能性があります。生の骨は問題ありませんが、加熱した骨は避けるべきです。

代替食材:カルシウム補給には、すりつぶした卵の殻や小魚を利用しましょう。

5. 生の卵白

生の卵白には「アビジン」という成分が含まれており、ビタミンB群の吸収を阻害する可能性があります。ビタミンBが不足すると、皮膚炎や毛並みの悪化につながるため、与える場合は加熱してからにしましょう。

代替食材:完全に火を通した卵を与えることで、栄養を損なわずに摂取できます。

6. 生の甲殻類(エビ・カニ・イカ・タコ)

イカやエビ、カニなどの甲殻類は消化しにくく、特に胃腸の弱い犬にとっては下痢や嘔吐の原因になります。加熱すると消化しやすくなりますが、大量に与えないよう注意が必要です。

7. ブドウ・レーズン

ブドウやレーズンは犬の腎臓に悪影響を与え、急性腎不全を引き起こす可能性があります。原因となる成分はまだ完全には解明されていませんが、少量でも危険とされているため、絶対に与えないようにしましょう。

8. アボカド

アボカドには「ペルシン」という成分が含まれており、犬にとって中毒を引き起こす可能性があります。特に種や皮には多く含まれているため、絶対に与えないようにしてください。

9. キシリトールを含む食品

キシリトールは犬の血糖値を急激に下げ、低血糖を引き起こす危険な成分です。重症の場合、肝不全につながる可能性もあるため、ガムや糖質ゼロの食品には特に注意が必要です。

10. ナッツ類(特にマカダミアナッツ)

ナッツ類の中でも、マカダミアナッツは特に危険です。中毒症状として、嘔吐や筋力低下、震えなどが報告されています。他のナッツ類も脂肪分が多く、膵炎の原因になるため、与えない方が良いでしょう。

11. 人工甘味料・加工食品

加工食品には犬にとって不要な添加物や塩分が多く含まれています。特にハムやソーセージ、スナック菓子などは塩分や脂肪分が多く、犬の健康を害する可能性があります。

追記. 犬の手作り食における塩分管理

よく、犬に塩分を与えてはいけないと聞きますが、そんなことはありません。人間と同様、犬だって多少の塩分は必要です。ただ、犬は人と比べて低塩状態でも生きていけるので、人間ほど塩分を取る必要がないのです。

犬の体に負担をかけないためには、手作りご飯の塩分を控えめ(人間用の3~4割程度)にすることがポイントです。特に犬に食べさせてはいけないものとして、人間用の加工食品(ハム・ソーセージ・漬物など)は塩分過多になりやすく、腎臓に負担をかける可能性があるため避けましょう。

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