家系ラーメン イヌ飯家

イヌ飯家の家系ラーメンは3層構造が決め手

「犬と同じものを食べたい」

そう思っても、家系ラーメンは普通なら難しい料理です。

濃い醤油ダレ。
大量の香味油。
強い塩分。

そのままでは犬向きではありません。

そこで今回作ったのが

“1つのスープから犬用と人用を分岐する魚介とんこつ家系ラーメン”です。

ベースとなるのは、豚骨・鶏ガラ・手羽先をじっくり炊いた白濁スープ。

そこから

  • 犬用 → 無塩とんこつ
  • 人用 → 家系ラーメン

へ分岐させます。

ポイントは、
「犬用を薄味にする」のではなく、

“家系ラーメンの構造そのもの”を利用することです。

家系ラーメンは「3層構造」でできている

家系ラーメンは、実は単純に“味が濃いラーメン”ではありません。

味を分解すると、

  1. 出汁(スープ)
  2. カエシ(醤油ダレ)
  3. 香味油(鶏油)

この3つで成立しています。


1. 出汁(スープ)=土台

今回のベースは、

  • 豚ゲンコツ
  • 鶏ガラ
  • 手羽先

を炊いた白濁スープ。

ここがラーメン全体の“体”になります。

家系ラーメンで言う「濃厚さ」の大部分は、
実は塩分ではなく、このスープ側の厚み。

今回のレシピでは、
ここを犬と人で共通化しています。


2. カエシ=「味の方向性」

家系ラーメンの“濃い味”を作っているのは、実はカエシです。

醤油・みりんを合わせたタレを、
最後にスープへ加えることで、

  • 塩味
  • 醤油感
  • キレ

を作ります。

つまり、

「味濃いめ」=カエシ量の調整

ということ。

今回のレシピでは、
犬用にはカエシを入れません。

だから同じスープでも、
犬側は“無塩とんこつ”として成立します。


3. 香味油(鶏油)=家系感そのもの

家系ラーメン特有の香り。

あれを作っているのが「鶏油(チーユ)」です。

今回のレシピでは、
手羽先の皮からじっくり抽出。

この油を最後に浮かせることで、

  • 香り
  • コク
  • 家系らしさ

を一気に加えます。

いわゆる、

「油多め」=鶏油量の調整

です。

犬用は数滴だけ。
人用はしっかり。

これで同じ鍋から、
全く別のラーメンに変化します。


「かため・こいめ・多め」はどう表現されている?

家系ラーメンの有名な注文、

  • かため
  • こいめ
  • 多め

これも実は、
ラーメンを構成する3要素を調整しているだけです。

かため=麺

麺の茹で時間。

短くすれば、
小麦感と食感が強くなります。

こいめ=カエシ

スープではなく、
醤油ダレの量。

つまり“塩味の強さ”。

多め=鶏油

最後に入れる香味油。

ここが増えると、
一気に家系感が強くなります。


犬用ラーメンとしてのポイント

塩分はカエシで分離

今回の最大のポイントはここ。

塩分設計を「最後」に持っていくことで、

犬用だけ無塩にできます。

つまり、

“犬用だから薄味”ではなく、構造的に分離しています。


犬・人共通「とんこつ家系ラーメン」レシピ

スープ

  • 豚ゲンコツ 1kg
  • 鶏ガラ 300g
  • 手羽先 6〜8本
  • 水 3〜3.5L

トッピング

  • ほうれん草
  • 手羽先ほぐし肉

  • 中華麺

作り方

1.  下処理

・ 豚骨を水から加熱
・ 沸騰後10〜15分下茹で
・ 骨を流水で洗い臭みを除去


2. 鶏油

・ 手羽先の皮を弱火で加熱
・ 脂が透明になるまで抽出


3. スープ

  • 豚骨・鶏ガラ・手羽先を煮込み白濁するまで加熱。
  • フタを外し、濃縮しながら乳化させます。
  • 中火〜やや中火強めで加熱し白濁を安定化させます。
  • フタは外し、軽く対流がある状態を維持します。
  • ときどき混ぜて乳化を補助。

4.  分岐

犬用の盛り付け

  • スープ
  • 鶏油数滴
  • 手羽肉
  • ほうれん草

犬のサイズによりキッチンバサミで食材を小さくします。
ポイントは 麺よりスープ優先設計(薄くしない)

人用の盛り付け

  • カエシ(醤油とみりん)
  • スープ
  • 鶏油
  • ほうれん草
  • 手羽肉

基本の味付けは「かえし」で行います。好みで料理酒や塩を追加してください。


まとめ

今回のレシピは、単なる“犬用ラーメン”ではありません。

家系ラーメンを、

  • 出汁
  • カエシ
  • 香味油

へ分解し、

犬と人が同じ鍋を共有できる構造へ再設計したレシピ。

塩分を最後に分離することで、

  • 犬は無塩とんこつ
  • 人は家系ラーメン

として同時に成立します。

「同じものを食べる楽しさ」と「安全性」を両立した一杯です。

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